聞いています。

殉教者達にとって、時津の夜は、まさにゲッセマネでした。地上で過ごす最後の夜となりました。

26人は夕方、東彼杵から舟で出て、

夜の11時頃、時津に運ばれてきました。

とっても寒い夜でした。

極寒の中で後ろ手に縛られ、小舟に揺られていた彼らは、祈りながら賛美しつつ過ごしました。

キリシタンの町であったので暴動が起きる事を役人に警戒され、その日上陸は許されず、26人は沖で、吹きさらしの舟に残されたのです。

殉教する前の最後の夜を舟の上で過ごし、

そして、殉教の2月5日。殉教者達は、処刑される、西坂まで歩いて行ったのです。