片足鳥居という場所があります。

かつて、ハンセン病の病院があった場所で26人は休憩の時をもつことになりました。また、そこで待っていた神父達による告解(罪の悔い改め)の時が持たれた。ヨハネ五島青年は、その時にやってきたクリスチャンの父と、しばしの別れの挨拶をしたのです。

ヨハネ五島は、「自分は先に天国に行き待っています。」

「父上、魂の救いより大切なものは何もありませぬ・・・そして決して油断せず怠らぬようくれぐれもお頼み申します。」

殉教を前に、魂の救いと宣教の事を父に委ね願った息子に対して、

「お前は神様への忠節のために天へ行くのだから胸を張って行きなさい。父は喜んでお前の死を見届けよう。私もお前の母上も、必要とあらば神の愛のために、主にこの命をささげる覚悟も用意もできている。」と話した。

父は、殉教を前にして魂の救いの事を語る息子の信仰を見て、とても満足し喜んでいました。

そして1人でも多くの人に福音を伝えることを2人は話し、その場で別れました。