パウロ三木は十字架の上から 最後まで福音を語ります。

「私の言うことをどうか信じてください。この方、イエスキリストによる他には救いの道は無いことを確信を持って申し上げます。」

パウロ三木は、死刑執行責任者であり自分の旧友である、寺沢半三郎を見て、

さらに役人、執行人を見ながら、

「私は死刑を命じた太閤様を赦します。半三郎を赦します。役人を赦します。執行人を赦します。なぜなら、イエスキリストが私の罪を十字架で赦してくださったからです・・・・

・・・・・私はだれをも恨んでいません。ただ私が願っているのは、全ての日本人がキリストを信じて救いを受け、キリシタンになられることです。」

パウロ三木は最期に「赦し」の説教を群衆に語りました。

 十字架の上にあったのは賛美とゆるし、でした。

パウロ三木は、京都で捕らえられてから、ずっと福音を語り続けてきました。

そして、この十字架の上での説教が彼にとっての最後の説教となりました。